【大学生向け】東京で古本市を楽しもう!おすすめの“開かれた古本の世界”入門 2025年版
大学生の皆さんへ。もう新生活は慣れましたでしょうか。
今回は、特に関東近郊の大学生に向けた、古本市ガイドを紹介しようと思います。
「古本といえば神保町、だけじゃない!」ということを、ぜひ知ってもらいたいです。
古本屋といえば、ちょっと入りづらいイメージを持つ人もいるかもしれません。でも「古本市」なら話は別。
お店を構えるタイプの古本屋さん以外にも、古本市とネット販売だけを行っているようなお店も多く、雰囲気はずっとフラットで開かれています。
しかも、ネットだと数千円するような本が、古本市だと数百円で見つかることも珍しくありません(もちろん逆もあります)。
私も学生時代から古本市に通い詰めてきた身として、そして古本屋として、行ってみてほしい古本市を紹介します。
まず行くならここ!「彩の国所沢古本まつり」
いきなり埼玉で恐縮ですが、所沢駅前で開催される「彩の国所沢古本まつり」は、東京近郊の大学生の古本市ライフにとって抜群のスタート地点です。
所沢駅すぐというアクセスの良さ
広々とした会場で一日中楽しめる
ジャンルが豊富で、レジは集中方式で初心者にもわかりやすい
本は「文庫」「大きな本」「それ以外」など、ざっくり棚分けされていますが、基本はお店ごとに棚があるような形です。各所から出店しているので、お店の特色もバラバラ。まったく興味が湧かない店がある一方で、”ドンピシャ”な店に出会えることも。
なにより、お店の人を気遣わず、気楽に見ることができる&とにかく量が多いのが一番のポイントです。
他にもある!おすすめの古本市
都内でも気軽に参加できる古本市は多数あります。
新橋古本まつり
御茶ノ水ソラシティ古本市
TOKYO BOOK PARK
調布の古本市
このあたりは、日程が合えばふらっと立ち寄るのに最適ではないかと思います。
もっと本好きになってきたら…「会館系古本市」へ!
古本熱が高まってきたら、「古書会館」での古本市に挑戦してみましょう。
主な古書会館と場所:
東京古書会館(御茶ノ水/神保町):基本的に毎週金・土開催(※要確認)
南部古書会館(五反田):月1~2回程度
西武古書会館(高円寺):月3~4回程度
これらの会場では、プロの古本屋さんたちが合同で古本市を開いています。ジャンルや価格帯もさまざまで、「お宝探し」の感覚にハマる人も多いはず。
古書会館に行く際の2つの注意点
荷物を預ける必要がある
会場入口でバッグ類を預けて、代わりに札を受け取るスタイルが基本です。
そのため、預けやすい荷物で来場するのがおすすめです。値札は「裏表紙を開いた場所」にある
ブックオフとは違い、値段が見つけづらいこともあるので、慣れておくと安心です。古本市は先述の「彩の国所沢古本まつり」も含め、このスタイルがほとんどです。
会館系は会によって「色」が違う
古書会館の市は、主催している「会」によって、並ぶ本のジャンルや傾向ががらっと変わります。
たとえば:
東京古書会館で古典籍(和本、刷物)系の古本市は、初心者(和本、刷物に興味がない方)にはハードル高めかも。
一方、大均一祭などの安価な古本中心の古本市もあります。
「うーん、今回はピンとこなかったな」と思っても、別の会ではどハマりすることも。相性がありますので、いろんな回を試してみてください。
気になる場合は、X(旧Twitter)やInstagramで「古本市+会の名前」で検索し、設営完了写真などを投稿している古本屋さんのポストを見ておくと、事前の雰囲気チェックに役立ちます。
初心者へのアドバイス
初日の朝イチは常連のお客様で混みがち。夕方や2日目が狙い目です。
高円寺の西武古書会館、五反田の南部古書会館は入りやすい構造(1階で開催)なので、雰囲気を見るのにおすすめ。
東京古書会館は地下1階。少し緊張するかもしれませんが、慣れれば大丈夫です。
最後に:出会いは一期一会
私自身、学生時代に初めて行った古書会館の市は敷居が高くて楽しめなかったのですが、
その後、池袋の地下で行われていた「アルパ古本市」に出会い、どハマりしました(この古本市はもう開催されていませんが…)。
古本市の情報は東京古書組合が運営している「日本の古本屋」というサイトに一覧が更新されています。
古本まつりに行こう 【日本の古本屋】
上記の古本市以外にもたくさんありますので、参考にいろいろ探してみてください。
古本市はまさに一期一会。
掘り出し物や、人生を変える一冊に出会えるかもしれません。
大学生のうちに、ぜひ一度足を運んでみてください!