【完全保存版】図書館用語集大全 2025年最新版

あ行

アーカイブ

【英:Archive】
歴史的文書や記録資料などを保存・収集・管理する仕組み。またはその施設や組織を指すこともある。

一般開架(いっぱんかいか)

利用者が自由に出入りできるエリアに書籍を配架すること。利用者は直接棚から取り出して閲覧・貸出ができる。

移動図書館(いどうとしょかん)

専用車両などを用いて、地域の学校や公民館、福祉施設などを巡回し、本の貸出サービスを行う移動式の図書館。

インターネット端末

図書館内に設置されたパソコンやタブレットなど、利用者がインターネットやOPACを使える機器。

因数表(いんすうひょう)

書誌情報や管理情報を、統計や管理のために分析・整理する際に用いる表のこと。歴史的にはカード目録時代などに使われることがあった。


か行

開架(かいか)

一般開架とほぼ同義。利用者が自由に立ち入り、書棚から資料を直接手に取れるエリア。

貸出(かしだし)

利用者が図書館資料を一定期間、持ち出して利用できるサービス。また、その業務のこと。

図書館協議会(としょかんきょうぎかい)

各種公立図書館に設置される合議制の機関。利用者の意見を反映させたり、図書館運営に関する助言を行ったりする。

閉架(へいか)

自由に立ち入れない書庫や書棚のこと。貴重書や希少資料、あるいは保存期限を迎えた資料などを保管する。

学校図書館(がっこうとしょかん)

小・中・高等学校などに設置された図書館。児童・生徒の学習や読書活動を支援する役割がある。

学校司書(がっこうししょ)

学校図書館の運営・管理・サービスを担う専門スタッフ。学校の教育活動と連携しながら図書館業務を行う。

カウンター業務(かうんたーぎょうむ)

図書館入口やメインカウンターで行われる貸出・返却や利用案内、レファレンス対応などの総称。

蔵書(ぞうしょ)

図書館が所蔵しているすべての資料のこと。本や雑誌、DVD、電子資料などが含まれる。

蔵書検索(ぞうしょけんさく)

OPACなどを利用して、図書館内の蔵書を検索すること。

蔵書点検(ぞうしょてんけん)

定期的に棚卸しを行い、資料が適切に配置・存在しているかや、破損・紛失を確認する作業。

件名(けんめい)

資料の内容を表す統制された語句(件名標目)やキーワード。検索や目録編成に活用される。

件名標目表(けんめいひょうもくひょう)

資料の内容を統一的に記述・検索するために用いられる標目(語彙)のリスト。日本では国立国会図書館件名標目表(NDLSH)が代表的。

公共図書館(こうきょうとしょかん)

市区町村などの地方公共団体が設置する図書館。地域住民の生涯学習や情報アクセスを支援する役割を担う。

国立国会図書館(こくりつこっかいとしょかん)

日本の国立図書館。国会の調査機関としての機能も持ち、国内で刊行されたすべての出版物を収集・保存する法的責務がある。


さ行

サービスカウンター

図書館利用者の受付窓口となる場所。貸出・返却、利用相談など、各種サービスを提供する。

参考図書(さんこうとしょ)

辞書・事典・百科事典・年鑑・ハンドブックなど、調べものに利用される資料。通常は館内のみ閲覧可とされることが多い。

司書(ししょ)

図書館の専門的業務を行う職員。日本では図書館法に基づく「司書資格」が存在する。

司書補(ししょほ)

司書を補助し、図書館業務に従事する人。司書資格と司書補資格は別の法的根拠で定められている。

貸出冊数制限(かしだしさっすうせいげん)

利用者が同時に借りることのできる資料の上限を定めたもの。図書館ごとに異なる。

自動貸出機(じどうかしだしき)

利用者が自分で図書を貸し出し処理できる機械。バーコードやICタグを読み取り、貸出の手続きを行う。

資料管理システム(しりょうかんりしすてむ)

蔵書検索や貸出返却処理、利用者情報管理などを行うための図書館用ソフトウェア・システム。

参考調査(さんこうちょうさ)

レファレンス・サービスの一環として、利用者の疑問・課題に対し文献を探す手伝いをする業務。「レファレンス」とも呼ばれる。

書庫(しょこ)

書籍・資料を保管するための部屋やスペース。開架書庫・閉架書庫がある。

書架(しょか)

本を収納する棚。図書館内に設置される棚のことを指す。

書誌(しょし)

図書や論文などの基本情報をまとめたもの。書名、著者、出版者、出版年などが含まれる。

書誌データ(しょしでーた)

資料の書名、著者名、出版者、出版年、ページ数などの情報。目録作成や検索に使われる。

書評(しょひょう)

本の内容や特色、評価などをまとめた文章。図書選定や読書案内の参考にされる。

新着案内(しんちゃくあんない)

新しく受け入れた資料を利用者に知らせるためのリストやコーナー。図書館のウェブサイトや掲示などで紹介する。

図書館情報学(しょかんじょうほうがく)

図書館運営や情報サービスに関わる学問分野。情報学・情報科学とも関連が深い。


た行

貸出期間(かしだしきかん)

資料を借りることができる日数や期間。超過すると延滞扱いとなる。

多文化サービス(たぶんかさーびす)

外国語資料の整備や多言語案内など、多文化共生を促進するための図書館サービス。

図書館法(としょかんほう)

日本の図書館運営に関する基本的な法律(昭和25年制定)。公共図書館や学校図書館などの設置・運営の基礎を規定する。

図書館利用案内(としょかんりようあんない)

初めて利用する人などに向けて、図書館のサービス内容や利用ルールなどを説明したガイド。

図書館流通センター(TRC)(としょかんりゅうつうせんたー)

日本で図書館向けの業務委託やシステム提供、装備・装丁などを行う企業の一つ。指定管理者制度の導入先としても知られる。

図書委員(としょいいん)

学校などで図書館活動をサポートする児童・生徒。または自治体の図書館協議会委員を指すこともある。

図書室(としょしつ)

主に学校や小規模施設内に設置される、簡易的な図書館機能をもつ部屋。


な行

中央図書館(ちゅうおうとしょかん)

市区町村の公共図書館の中心となる館。分館や移動図書館を統括し、地域の情報サービスの拠点となる。

日本図書館協会(にほんとしょかんきょうかい)

日本国内の図書館関係者で構成される団体。図書館の発展や調査研究、職員研修などを行う。

日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう、NDC)

日本の図書館で広く用いられる十進分類法。資料を00~99の十進法で分類し、請求記号などに用いられる。

日本目録規則(にほんもくろくきそく、NCR)

図書館向けに書誌情報を統一的に記述するための規則。AACRとの対応関係などもあるが、現在はRDAへの移行も進む。


は行

配架(はいか)

本や資料を棚に並べること。また、どう配置するかの計画や作業を指す。

版(はん)

同じ著作物で刷り直しや改訂などが行われた際、それぞれを区別するためのもの(第○版など)。

各種ハンドブック(はんどぶっく)

専門分野に特化した要点をまとめた参考書。研究や調べものに便利。

閲覧席(えつらんせき)

利用者が座って図書や資料を閲覧・学習するために用意されている席。

閲覧室(えつらんしつ)

主に館内で資料を読むための部屋やスペース。

バックヤード

職員のみが立ち入るエリア。整理作業、受け入れ処理、装備・修理などを行う。

パスファインダー

特定のテーマに関する情報源や検索方法をまとめた案内資料。利用者が調べものを始める際の手がかりになる。

版元(はんもと)

出版社のこと。奥付に記載される。

貸出延長(かしだしえんちょう)

貸出中の資料の貸出期間をさらに延ばすこと。予約が入っていない場合などに可能。

図書館分類法(としょかんぶんるいほう)

資料を内容に応じて体系的に整理・配置する方法。NDCやDDCなどが代表例。


ま行

マイクロ資料

マイクロフィルムやマイクロフィッシュに収録された資料。長期保存やスペース削減のために導入される。

視聴覚資料(しちょうかくしりょう)

DVD・CD、カセットテープ、ビデオテープなど音声や映像を含む資料。AV資料とも呼ばれる。

見出し(みだし)

件名や分類とは別に、資料内容のキーワードとして使われる語句。索引づくりなどにも関わる。

未定着資料(みていちゃくしりょう)

受け入れ処理が完了しておらず、まだ貸出や公開ができない資料。


や行

約物(やくもの)

読点「、」や句点「。」、カギ括弧「『 』」など、目録や書誌の入力で注意が必要となる文字。表記のゆれを統一するためにガイドラインがある。

郵送貸出(ゆうそうかしだし)

遠方に住む利用者や障がい等で来館が難しい利用者に対し、図書館資料を郵送で貸し出すサービス。

予約(よやく)

現在貸出中の資料を確保する手続き。返却され次第、予約者が優先的に利用できる。

要約(ようやく)

資料の内容を簡単にまとめたもの。書誌データや書影とともに提供されることも多い。


ら行

来館者数(らいかんしゃすう)

一定期間に図書館を訪れた利用者数。サービス評価などの統計指標として利用される。

楽譜(がくふ)

音楽を表記した資料。専門図書館などで分類・管理する場合がある。

ライブラリー・オリエンテーション

図書館利用案内や講習会などの総称。新入生向けや新規利用者向けに行われる。

利用規則(りようきそく)

貸出冊数や貸出期間、閲覧上のルールなど、図書館を利用する際に守るべき規定。

利用登録(りようとうろく)

図書館の貸出券(利用者カード)を作成すること。個人情報や利用者情報が登録される。


わ行

和装本(わそうぼん)

日本の伝統的な装丁(糸綴じなど)で作られた本。古典籍などが多い。保存・閲覧には注意が必要。

和書(わしょ)

日本語で書かれた書籍の総称。対義語は洋書(ようしょ)。

割引価格(わりびきかかく)

図書館が書籍を購入する際、取次や書店との契約で定価よりも安く仕入れられる場合がある(ただし日本では再販制度があるため制限あり)。


その他・関連用語

  • ICタグ:書籍に貼り付けられたICチップを用いて、貸出・返却の自動化や盗難防止に活用する技術。
  • オンライン蔵書検索:OPAC(Online Public Access Catalog)のこと。インターネットや館内端末から蔵書を検索できる。
  • 相互貸借(ILL:Interlibrary Loan):自館にない資料を他館と取り寄せ・貸し借りする図書館サービス。
  • 指定管理者制度:地方公共団体の公立図書館などを、民間事業者・NPO等に管理運営させる制度。
  • ブックスタート:赤ちゃんと保護者に絵本を紹介し、読み聞かせを推進する取り組み。自治体図書館などで行われることが多い。
  • レファレンス協同データベース:国立国会図書館と全国の公共図書館が連携し、レファレンス事例を共有するオンラインデータベース。

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