【保存版】鉄道部品用語集 2025年3月最新版

【行先板・サボ・表示幕系】

行先板(ゆきさきばん)

  • 列車の行き先や経由地、列車種別などを表示する看板。旧型客車や国鉄時代の列車などで使用され、金属板やホーロー製が多かった。現在はLED表示器などデジタルに置き換わりが進んでいる。

サボ

  • フランス語の「Sabot(木靴)」が語源と言われる。列車の行先や愛称を掲示する差し替え式の板全般を指す。特急や急行列車では、愛称のみを表示する「愛称板」として使われることもあった。
  • 種類:縦サボ・横サボ・行先サボ・列車名サボ

方向幕(ほうこうまく)

  • 行先表示器として用いられる回転式(ロール式)の幕。行先や種別を複数パターンまとめておき、電動・手動で切り替える。LED化以前の標準的な表示方法。

LED行先表示器

  • LED(発光ダイオード)を用いた行先表示装置。フルカラーや多言語表示などが可能で、省エネ効果も大きい。車両前面・側面・車内など、多彩な場所に搭載される。

愛称板(あいしょうばん)

  • 特急・急行列車などの列車名を表示するための板。国鉄時代の特急・ブルートレインなどで多く見られ、イラスト性・デザイン性が高いものも多い。

【ヘッドマーク・テールマーク】

ヘッドマーク(Head Mark)

  • 機関車や電車の先頭部に取り付けるマークや板。列車愛称やイベント名をデザインし、列車の“顔”としてPRを行う。観光列車や臨時列車、団体列車などでも多用される。

テールマーク(Tail Mark)

  • 列車の最後尾に取り付けられるマークや板。かつては寝台特急や特別列車などの後部に掲出し、列車愛称や装飾を行っていた。

【プレート・銘板系】

ナンバープレート / 車番プレート

  • 車両番号(例:EF65-1133、E233-1001など)を表示するプレート。機関車・電車・気動車・客車・貨車など、すべての車両に装備される。

形式銘板(けいしきめいばん)

  • 車両形式を示す金属製プレート(例:EF65、E233系など)。車体側面や運転台付近などに取り付けられる。

製造銘板(せいぞうめいばん)

  • 車両を製造したメーカー名、製造年、製造所などを記したプレート。ファンの間でコレクターズアイテムとして人気が高い。

社紋プレート・社章(しゃもん・しゃしょう)

  • JRや私鉄各社のロゴマークやシンボルマークを車両に取り付けたプレート。歴史的に貴重なデザインや限定デザインも存在。

検査表記プレート

  • 車両に施される定期検査や全般検査(全検)、重要部検査(要検)などの情報を表示する表記やプレート。主に車体下部や台車付近に記載される。

【車体外観・装備】

前照灯(ぜんしょうとう)・ヘッドライト

  • 列車の進行方向を照らすライト。安全確保のための必須装備で、現在はLED化が進む。

尾灯(びとう)・テールライト

  • 列車の後部に取り付ける赤色灯。後続列車や周囲への存在アピールと安全確保の役割を担う。

ホイッスル / ブレーキホイッスル

  • 列車の発車や警告音を出すための笛・警笛装置。機関車の汽笛や電車の電子ホイッスルなど形態は多様。

車体帯(しゃたいおび)

  • 車両のデザインとして側面に引かれているラインやストライプ。会社や路線のイメージカラーとして機能する。

車外スピーカー

  • ホーム上での注意喚起や案内放送を流すための外部スピーカー。乗降促進やイベント列車の車外アナウンスにも用いられる。

【走行装置・足回り】

台車(だいしゃ)

  • 車両の車輪・軸受・ばね装置・ブレーキ装置などを一体化して支える機構。乗り心地や走行安定性を左右する重要部品。

車輪(しゃりん)

  • 鉄道車両を支える車輪。鉄製で円錐形の踏面を持ち、左右の車輪が1本の車軸でつながっている。

パンタグラフ(Pantograph)

  • 電車や電気機関車の屋根上に装備される集電装置。架線から電力を取り込み走行する。菱形・シングルアームなど各種形状がある。

ブレーキ装置

  • 列車の速度調節・停止を行うための機構。空気ブレーキ(自動空気ブレーキ、電磁直通ブレーキなど)や電気指令式ブレーキ、回生ブレーキなど方式は様々。

【運転台・制御関連】

マスコン(マスター・コントローラー)

  • 運転台にある主幹制御器。力行(加速)と制動(ブレーキ)を一体で操作するレバーまたはハンドル型が多い。

計器類(けいきるい)

  • 速度計(スピードメーター)、圧力計、電流計など、運転状況を把握するための各種計器。

保安装置(ほあんそうち)

  • 列車の安全運行を支援するためのシステム。ATS(自動列車停止装置)、ATC(自動列車制御装置)、PTCなどが代表的。

【その他関連】

車内放送装置

  • 車掌や運転士が乗客へ案内放送を行うための装置。トラブル・緊急時にも連絡手段となる。

停車駅案内板(ていしゃえきあんないばん)

  • 中長距離列車などで、停車駅一覧を表示したボード。車内デッキや客室内に掲示される。

座席(ざせき)

  • 車両の客室内に設置される椅子。クロスシート、ロングシート、セミクロスシートなど種類はさまざま。

ラッピング車両(らっぴんぐしゃりょう)

  • 車体全体に広告やキャラクターなどのデザインを施した車両。観光PRや期間限定のタイアップなどで使用される。

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