【完全保存版】本・書籍・出版関係用語集 2025年3月最新版Ver.

【あ行】

アイデア会議(あいであかいぎ)
出版企画や新企画立案のための会議。編集者やライター、デザイナーなどが集まり、雑誌や書籍の企画を練る場。

青焼き(あおやき)
印刷の校正刷りの一種。青焼き機を使って感光紙に複写したもので、以前は製版フィルムの確認などに用いられた。現在はデジタル校正が主流のため利用頻度は減っている。

赤字(あかじ)
校正において、文章やデザインの修正を指示する赤ペンや赤字で記入された修正箇所のこと。転じて、校正刷りに書き込む修正自体を「赤字」と呼ぶ。

新しい版(あたらしいはん)
増刷や改訂時にページ構成や内容を大きく変更して、版を改めること。第○版、第○版第△刷などで表記される。

あとがき
書籍や論文などの終わりに添えられる文章。執筆の経緯や読者へのメッセージ、謝辞などが書かれることが多い。

後付(あとづけ)
書籍の本文の後ろに配置される要素の総称。奥付、索引、参考文献リストなどが含まれる場合がある。

穴埋め原稿(あなうめげんこう)
デザインが先行してレイアウトが作成され、文字数やスペースが指定された上で書かれる原稿のこと。

アソート(assort)
書店や販促用に数種類の商品や書籍を組み合わせて一括で出荷・販売すること。「ミックス」や「詰め合わせ」とも呼ばれる。

粗本(あらほん)
簡易的・試作品的に作られた本。主に制作過程の確認用や社内プレゼン用に用いられる仮製本のこと。

アンソロジー(anthology)
複数の作者による作品を1冊にまとめた書籍や雑誌。特定のテーマやジャンルに沿った短編・エッセイなどが収録される。

イニシャル配本(いにしゃるはいほん)
新刊発売時に出版社から書店に向けて最初に配本される部数のこと。書店の規模や傾向などを考慮して決定される。

イベント本(いべんとぼん)
特定のイベントやキャンペーンのために企画・制作された書籍。展示会や記念事業の際に配布される記念誌など。

印税(いんぜい)
著者に支払われる著作権使用料のこと。本の定価×部数×契約印税率で算出される。

印刷証明(いんさつしょうめい)
紙や印刷物の品質・色味・部数などを証明するための書類や検査。印刷証明付きの校正刷りを「プレスプルーフ」と呼ぶ場合もある。

インディーズ出版(いんでぃーずしゅっぱん)
大手出版社に属さず、個人または小規模の出版社が独自に行う出版活動。デジタル技術の普及に伴い増加している。

インプリント(imprint)
出版社内のブランド名・レーベル名。特定のジャンルや読者層をターゲットに複数のブランドを持つ場合がある。

ウェブ出版(うぇぶしゅっぱん)
印刷物としてではなく、ウェブ上で公開する形式の出版。電子書籍やウェブマガジンなどが含まれる。

裏表紙(うらびょうし)
書籍や雑誌の最後の表紙。通常はバーコードやISBN、あらすじなどが記載されることが多い。

売れ筋(うれすじ)
書店や市場で販売数が多く人気のある書籍やタイトルのこと。

上製本(じょうせいぼん)【別名:ハードカバー】
表紙に厚い板紙や布などを使った、耐久性の高い製本形式。糸かがりなどを用い、長期保存に向く。


【か行】

回転率(かいてんりつ)
書店での在庫が販売によりどの程度のペースで動くかを示す指標。売れ行きが速いほど回転率が高い。

掛け合せ(かけあわせ)
複数の色版を重ねて印刷する工程。プロセスカラー(CMYK)などで色を再現する際に使われる。

確定原稿(かくていげんこう)
すべての修正が終わり、これ以上の変更を加えない最終的な原稿のこと。印刷に回す前段階を指す。

過去刷(かこずり)
過去に同じタイトルで印刷した内容・データのこと。増刷時の参考や修正時の比較材料として使われる。

紙厚(かみあつ)
紙の厚さのこと。印刷物の仕上がりや手触り、重さに影響するため、用紙選びの重要な要素。

紙替え(かみがえ)
同じ書籍でも増刷時に用紙の種類・質を変更すること。コストダウンや在庫状況に応じて行われる。

上り本(かみほん)
印刷・製本がすべて完了し、納品された本のこと。完成品として流通される直前の状態を指す。

仮フランス装(かりふらんすす)
表紙を折り返してフランス装風に見せる簡易製本の一種。通常のフランス装よりコストを抑えられる。

カラー口絵(からーくちえ)
本文とは別に、数ページのカラー印刷を巻頭や巻末に挟むこと。写真集や文庫本の特別ページなどで使われる。

菊判(きくばん)
書籍の判型の一種。四六判よりやや大きめで、雑誌やムック本などでも使われる。

既刊(きかん)
すでに発刊済みの書籍のこと。「既刊本一覧」などでまとめられることが多い。

記念出版(きねんしゅっぱん)
周年行事や個人の記念などに合わせて発行される書籍。会社史や年史、個人誌なども含む。

寄稿(きこう)
他人の著書や雑誌などのメディアに文章や記事を提供すること。著名人や専門家のコラムなどで多用される。

原稿用紙換算(げんこうようしかんさん)
テキスト量を400字詰め原稿用紙何枚分に相当するかで表す方法。書籍の分量見積もりに使われる。

検版(けんぱん)
印刷前にフィルムやデータ、版に誤りがないかチェックする工程。誤字脱字やレイアウト崩れなどを確認する。

研磨(けんま)
本の小口(断面)を綺麗に揃えたり加工したりする工程。裁断後に仕上げとして行われることが多い。

校了(こうりょう)
校正の最終段階で、責任者が「これでOK」と判断し、印刷・製本工程へ移ること。

合本(ごうほん)
複数の冊子や巻を一つにまとめて製本したもの。文庫本の合本やコミックスの合本などがある。

コミッション(commission)
出版取次や書店などが販売した際に得る手数料のこと。出版社側が払う形になる場合が多い。

小部数出版(しょうぶすうしゅっぱん)
数百〜数千部程度の少ない部数で発行すること。専門書や同人誌、オンデマンド出版などで多い。

再校(さいこう)
初校の修正後、2回目に出す校正刷りのこと。修正指示がさらに反映されているか確認する段階。

刷本(さっぽん)
刷り上がった印刷物。校正用や最終版など、目的に応じて呼称が変わる場合がある。

三面図(さんめんず)
表紙(カバー)の展開図。正面・背幅・裏面の3面が繋がった状態でデザインや寸法を確認する。

自費出版(じひしゅっぱん)
著者自身が費用を負担して本を出版すること。商業出版とは異なり印税契約が発生しない場合が多い。

出版権(しゅっぱんけん)
著作権者から与えられる、著作物を出版する権利のこと。通常、出版契約書で一定期間が定められる。

出版取次(しゅっぱんとりつぎ)
出版社と書店を仲介し、書籍の流通を担う業者。日本ではトーハン、日販(日本出版販売)などが有名。

商業出版(しょうぎょうしゅっぱん)
出版社が企画・編集・費用負担をして発行する形態。印税契約を結ぶのが一般的。

初版(しょはん)
第一回目に印刷された版。修正や改訂を行わない限り、増刷は同じ「版」の扱いとなる。

白ページ(しろぺーじ)
本文に印刷がなく白紙のページのこと。デザイン上の余白や次章への区切りとして用いられる。

スリップ
書店で使用する販売管理用の小さな伝票。新刊に挟まれていて、売れた際に抜き取ることで売上を管理する。

製本(せいほん)
印刷後の紙を折り、綴じ、表紙を付けて本の形にする工程。並製本や上製本など様々な方式がある。

清刷(せいずり)
写真やイラストなどを綺麗に再現した校正刷りのこと。本番に近い仕上がりで印刷の最終チェックに用いる。

責了(せきりょう)
「責任校了」の略。担当編集者などの責任者が校正を終え、印刷に回す最終確認をした状態。

選書(せんしょ)
専門分野に特化したシリーズやブランドの書籍群。通常の単行本や文庫とは別にレーベルとして設けられる場合が多い。

増刷(ぞうさつ)
同じ版のままで印刷部数を追加すること。初版が売り切れた後、同じ内容で刷り直す場合に行われる。

総扉(そうとびら)
書籍の最初にくる扉ページ。タイトルや著者名のみが大きくレイアウトされる場合が多い。

造本(ぞうほん)
書籍のデザインや仕様を決めること。またはその仕様自体を指す。表紙の材質や用紙、綴じ方など。

帯(おび)
書籍や雑誌のカバーの上に巻かれる宣伝用の紙片。キャッチコピーや推薦文、著者のコメントなどが印刷される。

帯コピー
帯に書かれるキャッチコピー。短い文章で本の魅力を伝え、購買意欲を刺激するもの。

帯留め(おびどめ)
帯が外れにくいようカバーなどに設けられた切り込みや特別な仕組み。実際はコスト増になるため少ない。

落丁(らくちょう)【あ行とは異なりますが、似た音のためここで紹介】
製本時のミスなどによりページが抜け落ちていること。乱丁はページの順序が誤っていることを指す。


【た行】

棚卸し(たなおろし)
書店や倉庫で在庫をカウントして整理すること。定期的に行い、不良在庫や売れ筋を把握する。

著作権(ちょさくけん)
著作物を創作した人が持つ権利。無断で複製・翻案・公衆送信を行うことは原則禁止。

著者校(ちょしゃこう)
著者が自分の原稿や校正刷りをチェックし修正指示を出す工程。通常は初校・再校段階で著者校を行う。

直し(なおし)
原稿や校正刷りに対して加える修正のこと。文章やレイアウトの変更、誤字脱字の訂正などを指す。

ツメ(つめ)
デザインや組版で、文字や行間を詰めてレイアウトすること。可読性とデザイン性を両立させるために調整する。

データ入稿(でーたにゅうこう)
印刷所へ、デジタルデータ(PDFやAIファイルなど)を使って入稿すること。今では標準的な入稿形式。

定価(ていか)
書籍や雑誌に設定された販売価格。日本では再販売価格維持制度により、出版物の定価は基本的に書店が自由に変更できない。

転版(てんぱん)
ある出版社・レーベルから出版されていた書籍の権利が他社や他レーベルに移り、別の版が作られること。

塗り足し(ぬりたし)
印刷で裁断ずれを防ぐために、仕上がりサイズより3〜5mm程度大きめに画像や背景を配置すること。

トンボ(とんぼ)【鴨居・トリムマーク】
印刷で裁断位置を示すためのマーク。四隅に表示され、トンボ通りに裁断する。

取材(しゅざい)【た行ではないが内容的に関連】
書籍や記事を書くために情報を収集する行為。インタビューや現地調査などを行う。

取次口(とりつぎぐち)
出版取次が間に入る形で書店に本を卸す際の窓口。取次を通さない直販ルートも一部存在する。

ドキュメントスキャナー(document scanner)
原稿用紙や書類、写真などをスキャンしてデジタル化する機器。電子出版の準備などに使用。

図版(ずはん)【さ行の「図版」と重複する可能性があります】
本文の中に入れる写真やイラスト、グラフなどの総称。文章における視覚的補助となる。

特装版(とくそうばん)
通常版とは異なる特別仕様の版。豪華な装丁や特典付録が含まれることが多い。

特典小冊子(とくてんしょうさっし)
書店やネット販売などで限定配布される小冊子。未収録の短編やイラストなどが載る。


【な行】

流し込み(ながしこみ)
組版ソフトなどにテキストデータを一括で流し込んでレイアウトする作業のこと。

並製本(なみせいぼん)【別名:ソフトカバー】
表紙が比較的薄い紙やカード紙で作られた製本形式。カジュアルでコストを抑えやすい。

難校(なんこう)
修正箇所やトラブルが多く、校正が難航している状態。またはそうした原稿や書籍を指す。

二色刷り(にしょくずり)
本文や表紙の印刷に2色のインクを用いる印刷方法。写真ではなく単純化されたイラストや図版で用いられる。

日販(にっぱん)
日本出版販売株式会社の略称。出版取次大手であり、トーハンと並ぶ二大取次の一つ。

入稿(にゅうこう)
原稿やデザインデータを印刷所へ渡すこと。紙ベースの場合は「紙入稿」、データの場合は「データ入稿」と呼ばれる。


【は行】

配本(はいほん)
出版社または取次から書店に対して本を送り込むこと。書店ごとに部数やラインナップが異なる。

版元(はんもと)
出版社のこと。江戸時代の出版文化から「版を持つ元」としてこう呼ばれる。

版元ドットコム(はんもとどっとこむ)
中小出版社の情報を集約したウェブサイト。新刊情報や出版社検索ができる。

版権(はんけん)
特定の版(出版物)に関する権利。著作権と密接に関連しており、出版権とは別の場合もある。

版下(はんした)
印刷版を作る元となるデータやフィルムのこと。組版作業が完了した状態を指すこともある。

判型(はんけい)
本のサイズのこと。文庫、新書、四六判、A5判、B5判など多様な規格がある。

バーコード(barcode)
書籍の裏表紙などに印刷されるJANコードやISBNコード。スキャナーで読み取ることで在庫管理が可能。

パンチ(punch)
製本で穴を空ける作業。リング製本や留め具を使う製本で必要となる。

引き合い(ひきあい)
出版社に対して書店や読者から問い合わせや購入希望があること。売れ行きを探る指標にもなる。

日表(にっぴょう)【は行ではなく「にっぴょう」だが表記上近いのでここで】
「日本書籍出版協会」(「日書協」ともいう)や「日本雑誌協会」など、出版業界の団体。略語として使われる場合がある。

ヒットタイトル
大きく売り上げを伸ばし、知名度も高い書籍。増刷やメディア化などの展開が多い。

標準小売価格
再販制度のもとで設定される書籍の小売価格。ISBNコードとともに明記される。

表紙(ひょうし)
本の最も外側に位置するカバー。タイトルや著者名、装飾などが施される。

ピン(pin)
主にコミックなどでページを綴じるときに使われる金属製の留め具。雑誌の中綴じなどを指す場合も。

フェア(fair)
書店やイベントスペースなどで、特定のテーマや著者でまとめた販売促進企画。出版社が販促用ポスターなどを提供することも。

フォーマット
原稿や書籍の基本的な書式・様式。ページデザインや段組みなども含まれる。

複本(ふくほん)
同じタイトルの本を複数冊持つこと。図書館などで貸し出し需要の多い本を複数揃える場合など。

付録(ふろく)
雑誌や書籍に付属する小冊子やグッズなど。特典として読者を惹きつける要素になる。

噴出し(ふきだし)【漫画用語】
漫画でセリフを入れるための枠。楕円や円形が多く、吹き出しの形状や配置で表現を工夫する。

分売(ぶんばい)
セット商品をバラにして販売すること。または一部巻だけを販売する行為。

返品(へんぴん)
書店から売れ残った書籍を出版社や取次に返却すること。日本の再販制度では原則として返品が認められている。

編集会議(へんしゅうかいぎ)
編集担当者が集まり、企画や進行状況を検討する会議。新刊や既存シリーズの方向性などを議論する。

編集プロダクション(へんしゅうぷろだくしょん)
出版社から企画や編集業務を受託する専門会社。雑誌や書籍の制作を代行する。

箔押し(はくおし)
表紙や帯に箔(ホイル)を熱圧着する装飾技法。金箔や銀箔でタイトル文字に高級感を持たせる。

ポスター(poster)
書店やイベントで本の宣伝に使われる大判の印刷物。表紙イメージやキャッチコピーなどが掲載される。

ポップ(POP)
「Point of Purchase Advertising」の略。書店の棚に設置し、書籍の魅力をアピールするための小さな広告物。


【ま行】

増ページ(ましぺーじ)
当初の予定より本文や広告ページを増やすこと。コストやスケジュールに影響があるため慎重に判断される。

見出し(みだし)
本文を章や節などに区切って示すタイトル。読者が内容を把握しやすくするための要素。

見本紙(みほんし)
印刷前に用紙のサンプルとして取り寄せる紙。色や質感、厚みを確認するために使う。

見本誌(みほんし)
完成した書籍のサンプルとして用意される誌面。宣伝目的で関係者や取材先へ送付されることもある。

ムック(mook)
「マガジン(Magazine)」と「ブック(Book)」の合成語。雑誌的な編集と書籍的な体裁を併せ持つ出版物。

無料冊子(むりょうさっし)
フリーペーパーやフリーマガジンとして配布される出版物。広告収入や企業スポンサーで成り立つケースが多い。


【や行】

焼き付け(やきつけ)
製版工程でフィルムから印刷版(PS版など)に感光・定着させるプロセス。デジタル化により減少傾向。

訳書(やくしょ)
海外の著作を翻訳した書籍。原著との権利契約や翻訳者との契約が重要となる。

約物(やくもの)
文章中で使われる記号類(句読点、カッコ、ダッシュなど)。組版上の取り扱いが細かく決まっている。


【ら行】

ライセンス契約(license契約)
他社のキャラクターやコンテンツを利用して出版する際に結ぶ契約。版権ビジネスの一環。

ライトノベル(らいとのべる)
若年層を主な対象とした、イラストを多用する娯楽小説。独特の文体や表紙イラストが特徴。

落丁(らくちょう)
製本や流通過程でページが抜け落ちるミス。乱丁(ページ順序の誤り)と並ぶ印刷事故の代表例。

乱丁(らんちょう)
ページ順序が誤っている印刷・製本上のミス。落丁と合わせて「乱丁・落丁」と呼ばれる。

リード文(りーどぶん)
記事や書籍の冒頭に置かれる短い導入文。内容の概要や興味を引く情報を示す。

リフロー(reflow)
電子書籍で文字の大きさや端末の画面サイズに合わせてレイアウトが再配置される方式。EPUB形式などが代表例。

臨時増刊(りんじぞうかん)
定期刊行物(雑誌)の別冊扱いとして発行される特別号。季節の特集や特定のテーマで出されることが多い。

ルビ(ruby)
漢字や外来語の上や横にふりがなを振ること。縦書き・横書きで配置が異なる。

レイアウト
文章や図版、写真を配置し、デザインを組み立てる作業。視線の流れや可読性を考慮する。

レフトページ(left page)
見開きの左側のページ(偶数ページ)。右側(奇数ページ)はライトページと呼ばれる。


【わ行】

割付(わりつけ)
本文や図表、写真をどのように配置するか決める作業。ページレイアウトと同義で使われることも。

割増(わりまし)
通常よりコストがかかる場合の追加料金。特別な用紙や箔押し加工などを行うときに発生する。

ワンソース・マルチユース
一つのコンテンツを書籍、雑誌記事、ウェブ、電子書籍、映像など複数形態で展開すること。


【英数字・記号】

A版/B版
紙の規格サイズの呼称。A4やB5など。書籍だけでなくあらゆる印刷物で使用される。

Adobe InDesign(アドビ インデザイン)
組版ソフトの代表格。プロの出版現場で標準的に使用されるDTPソフトウェア。

Amazon POD(Print on Demand)
Amazonが提供するプリント・オン・デマンドサービス。注文が入る度に必要な分だけ印刷・製本を行う。

API(Application Programming Interface)
書籍情報や在庫データなどを外部システムと連携させる仕組み。オンライン書店や出版社のシステムで活用される。

Bar code(バーコード)
書籍の裏表紙に印刷されるコード。ISBNと紐づき、販売管理や在庫管理に使用される。

BL本
ボーイズラブジャンルの小説やコミック。専門レーベルや同人系で盛んに発行される。

CIP(Cataloging in Publication)
「出版前登録情報」のこと。書籍が出版される前に、図書館向けに書誌情報が登録される制度。

CMYK
シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、キー(ブラック)の四色。フルカラー印刷の基本となる色指定。

DTP(DeskTop Publishing)
パソコン上で編集・組版を行い、デジタルデータとして印刷会社へ入稿すること。現在の主流。

EPUB(イーパブ)
電子書籍の標準的なファイル形式。リフロー機能があり、様々な端末で最適に表示される。

ISBN(International Standard Book Number)
国際標準図書番号。書籍の識別番号として世界的に使われる。13桁の数字で表される。

ISSN(International Standard Serial Number)
雑誌や定期刊行物に付与される国際標準逐次刊行物番号。8桁の数字で表される。

OCR(Optical Character Recognition)
画像やPDFの文字を自動的に読み取り、テキストデータに変換する技術。

On Demand(オンデマンド)
必要な数だけ印刷する方式。小部数出版に向いており、在庫リスクを減らすことができる。

PDF(Portable Document Format)
Adobe社が開発した文書フォーマット。プラットフォームに依存せず表示が可能で、印刷入稿にも用いられる。

RGB
光の三原色(Red・Green・Blue)を指し、ディスプレイ表示などに用いられる。印刷用のCMYKとは別。

POD(Print On Demand)
注文があった分だけ印刷・製本する出版形態。在庫コストや返品リスクを抑えられる。

P数(ページすう)
ページ数。書籍のボリュームやデザインの分量を示す際によく使われる。

POP広告(Point of Purchase Advertising)
書店で顧客の購買意欲を高めるための広告ツール。パネルやスタンドなど多岐にわたる。

RSS(Really Simple Syndication)
ウェブサイトの更新情報を配信する仕組み。電子雑誌やウェブメディアで活用される。

TIN(Title Identification Number)
書店や出版流通で書籍タイトルを管理するための独自番号。ISBNに加えて利用される場合もある。

URL
ウェブ上の書籍や出版社、書店を示すアドレス。オンラインでのプロモーションに欠かせない。

X版(えっくすばん)
規格外の判型を指す俗称。A判やB判ではないオリジナルサイズで作る場合にこう呼ぶことがある。


【その他・補足】

  • ノンブル:ページ番号のこと。
  • 口絵(こうえ):本文前後に置かれる写真・イラストページ。
  • 割り振り:ページ配分のこと。どこからどこまでが本文か、扉か、索引かを決める。
  • イベント販売:コミックマーケットや文学フリマなど、即売会で直接販売する形態。
  • 電子書籍配信プラットフォーム:Kindleストア、楽天Kobo、hontoなど、電子書籍を配信・販売する場。
  • リッチメディア書籍:動画や音声、インタラクション機能を組み込んだ電子書籍。
  • 疑似立ち読み(試し読み):ウェブや電子書籍ストアで最初の数ページを無料公開するサービス。
  • ダイレクト出版:取次を通さず、出版社が書店や読者に直接販売する形態。
  • 書店員向け営業:出版社の営業担当が書店を回り、フェア開催や注文促進を働きかける活動。
  • A帯/B帯:一部のコミックスなどで用いる複数の帯展開。初回特典や第二段特典などを区別する。

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