【完全保存版】鉄道模型用語集 2025年3月最新版
鉄道模型全般
鉄道模型(てつどうもけい)
実物の車両や施設を縮尺して再現した模型全般を指す。組み立てや走行、コレクションなど多彩な楽しみ方がある。スケール(Scale)
実車を何分の1サイズでモデル化しているかを示す比率。日本のNゲージは1/150が一般的。ゲージ(Gauge)
レールの軌間(レール間の幅)のこと。日本のNゲージは9mm、HOゲージは16.5mmなど。Nゲージ
レール幅9mm・縮尺1/150前後(日本型)を中心とした規格。国内では最も人気が高い。HOゲージ
レール幅16.5mm・縮尺1/80(日本型)や1/87(欧米型)などを指す。Nゲージより大きく迫力がある。Oゲージ
レール幅32mm・縮尺1/45や1/48などの大型規格。重量感やディテールを楽しみたい向け。Zゲージ
レール幅6.5mm・縮尺1/220前後の超小型規格。限られたスペースでもレイアウトを作れる。Tゲージ
レール幅3mm・縮尺1/450前後。世界最小クラスの鉄道模型として注目される。16番
国内ではHOゲージを「16番」と呼ぶことも。レール幅が16.5mmであることに由来。ナローゲージ(Narrow Gauge)
狭軌(通常よりレール幅が狭い)を再現した模型。HOナロー(1/87・軌間9mm)などが代表的。Gゲージ(Garden Gauge)
レール幅45mmの大型スケール。屋外の庭などでガーデンレイアウトとして楽しむことが多い。On30 / On2 / On3
Oスケールの車両サイズに対し、ナロー規格のレールを使用する方式。30インチや2フィート、3フィートなど実車の軌間に合わせる。メーカー(Manufacturer)
鉄道模型を製造・販売する会社。国内ではKATO、TOMIX、グリーンマックス、マイクロエースなどが有名。縮尺(しゅくしゃく)
実物と模型の大きさの比率。ディテールやレイアウトの広さに大きく関わる要素。レイアウト(Layout)
レールや風景ストラクチャーを配置し、ジオラマとして仕上げた空間のこと。固定式とモジュール式がある。モジュールレイアウト(Module Layout)
一定規格のブロック単位で製作し、それらを組み合わせて大規模レイアウトに発展させられる形式。ジオラマ(Diorama)
車両に加え、建物・人物・自然など風景を含めて再現した模型空間。走行しないディスプレイ用も含む。ストラクチャー(Structure)
模型上の建物や橋、信号機、ホームなどを総称する用語。レイアウトにリアリティを加える要素。完成品(かんせいひん)
購入時点で組み立てや塗装が済んでいて、すぐに走行や飾り付けが楽しめる商品。キット(Kit)
組立や塗装が必要なセット。自分好みに仕上げる楽しみが大きい。ブラスモデル(Brass Model)
真鍮(ブラス)など金属を素材とした模型。高精細かつ高級感があるが価格も高め。ペーパーキット(Paper Kit)
紙で組み立てる模型キット。軽量で独特の風合いが魅力。レジンキット(Resin Kit)
レジン(合成樹脂)パーツを組み立てるキット。細かいモールド表現が可能。エッチングキット(Etched Kit)
金属板を化学処理で腐食させ、繊細なパーツを作り出すキット。薄い板金のディテール再現に優れる。
中古・再生産・限定品など
中古(ちゅうこ)
一度人の手に渡った製品。絶版品やレアアイテムを手に入れる手段としても重宝される。絶版(ぜっぱん)
メーカーが生産終了し、今後製造の見込みがない製品。希少価値が高くなることが多い。再生産(さいせいさん)
過去に人気だった製品を再度製造・販売すること。人気車両や定番アイテムでよく行われる。限定品(げんていひん)
販売数や販売期間が限定された特別仕様のアイテム。コレクターからの需要が高い。リミテッドエディション(Limited Edition)
特殊塗装や特製パーツを装備して、少量のみ販売されるモデル。プレミア化しやすい。レストア(Restore)
壊れたり古くなったりした模型を修理・再塗装して復元すること。ジャンク(Junk)
正常に走行しない、パーツ欠品などの理由で安価に扱われる品。部品取りや改造素材に利用される。パーツ取り(Parts Donor)
他の車両を直すための部品を確保する目的で、故障品などを購入・保管すること。メーカー純正パーツ
特定のメーカーが純正サポート用に販売する補修パーツやアップグレードパーツ。
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改造・工作・塗装など
改造(カイゾウ)
塗り替え、パーツ追加、モーター交換など、模型を自分好みに手を加える行為全般。ディテールアップ(Detail Up)
手すりや配管などの細部を追加して、よりリアルな外観に仕上げること。ウェザリング(Weathering)
サビや泥汚れ、雨だれなど使用感を表現する技法。リアリティを高めるのに効果的。リペイント(Repaint)
元の塗装を落とし、別の色やデザインに塗り直すこと。実車のカラーバリエーションを再現する際などに行う。塗装ハゲ
経年劣化や不注意によって塗膜が剥がれること。再塗装や修復が必要になる場合も。エアブラシ(Airbrush)
吹き付け塗装ができる道具。微妙なグラデーションや均一な塗装が可能。コンプレッサー(Compressor)
エアブラシに空気を供給する装置。出力やタンク容量などにより値段が大きく変わる。マスキング(Masking)
色分けや塗装したくない部分を保護する作業。塗り分け線をきれいに仕上げるために不可欠。デカール(Decal)
水転写などで車体に貼り付ける印刷シート。ロゴや車両番号など細かい表現に適している。インレタ(Dry Transfer)
ドライ転写タイプのシート。こすって転写し、シールよりも自然に定着させられる。真鍮線(Brass Wire)
手すりや配管などの細部工作に用いる金属線。自在に曲げられる。ハンダ付け(Soldering)
ブラスモデルや金属パーツを接合するときに行う作業。温度管理が重要。プラバン(プラスチック板)
自作ストラクチャーや車体改造の素材として使われる樹脂板。切削・接着しやすい。スクラッチビルド(Scratch Build)
市販キットに頼らず、素材の切り出しから独自に模型を組み立てること。
サウンド・制御関連
サウンドシステム(Sound System)
エンジン音や警笛などを再現する装置。車両に組み込み臨場感を高める。DCC(Digital Command Control)
レールにデジタル信号を流し、各車両を個別アドレスで制御する方式。複数車両を独立操作できる。DC(Direct Current)
アナログ制御方式。レールの電圧を変え、速度や進行方向を調整する従来型のシンプルな方法。パワーパック(Power Pack)
模型の速度・方向をコントロールする電源装置。ハンドルやダイヤルで走行を調節。コントローラー(Controller)
パワーパックなど、走行制御を行う機器全般。DCCの場合はデジタルコマンドステーションを指すこともある。ブースター(Booster)
DCCで大きなレイアウトを運転する際に電力を補う拡張装置。電力不足によるトラブルを防ぐ。フィーダー(Feeder)
レールへ電気を供給する配線。大規模レイアウトでは複数のフィーダーを設けることで電圧降下を防ぐ。レールジョイナー(Rail Joiner)
レール同士を継ぎ目で接続する部品。電気を通す金属タイプが一般的。インシュレーティングジョイナー(Insulated Rail Joiner)
レール同士を電気的に遮断するための樹脂製ジョイナー。ブロックやリバース区間の設定に使われる。リバースセクション(Reverse Section)
ループ線など、進行方向によって極性が変わってしまう区間。専用の配線やスイッチが必要。ポイント(Turnout / Switch)
分岐器のこと。線路を切り替え、列車の進む方向を変える仕組み。ポイントマシン(Point Motor)
遠隔操作でポイントを切り替えるモーター。レバー操作やDCC連動など様々な方式がある。ストレートレール(Straight Track)
直線状のレールパーツ。組み立て式レイアウトの基本となる。カーブレール(Curved Track)
曲線を描くレールパーツ。曲率や角度の違う製品が複数存在。フレキシブルレール(Flex Track)
好きな曲率に曲げられる長尺レール。リアリティの高い線形を再現するのに重宝する。ウェーブフォーム制御(Waveform Control)
PWMなどパルス制御を用い、モーターの速度調整をより滑らかにする技術。リバーススイッチ(Reverse Switch)
車両の進行方向を変更するスイッチ。一般的なアナログパワーパックには必ず付いている。自動運転(Automatic Operation)
センサーやプログラムを使い、列車の走行や停車を自動化するシステム。ポイント連動(Point Interlocking)
進行する線路に合わせてポイントや信号を自動連動させる仕組み。DCCや電子工作で実現可能。ブロック制御(Block Control)
線路を複数区間に区切り、各区間ごとに電源をオンオフすることで列車の衝突を防ぐ方式。
車両・動力・カプラーなど
連接車(連節車)
車体の一部を共有する構造の車両。路面電車やLRTなどでよく見られる。気動車(Diesel Railcar)
ディーゼルエンジンと変速機を搭載し、自走できる車両。電気機関車(Electric Locomotive)
架線や第三軌条から電気を得てモーターを駆動する機関車。蒸気機関車(Steam Locomotive)
蒸気の圧力で動輪を回す機関車。模型でもサウンドやスモーク機能を再現するモデルがある。ディーゼル機関車(Diesel Locomotive)
ディーゼルエンジンで発電または機械式駆動する機関車。日本ではDD51などが有名。テンダー(Tender)
蒸気機関車の後ろに連結して、石炭や水を積む車両。大型機関車で多く見られる。タンク機関車(Tank Locomotive)
水や燃料を車体に直接搭載している蒸気機関車。構造がシンプルで小型が多い。客車(Passenger Car)
乗客を運ぶ車両。座席配置やグリーン車など多様なバリエーションがある。貨車(Freight Car)
貨物を運ぶ車両。ホッパ車・タンク車・コンテナ車など用途に応じて形態が異なる。コンテナ車(Container Car)
コンテナを載せる貨車。模型では積み替え遊びや編成のバリエーションが楽しめる。タンク車(Tank Car)
液体などを運搬する貨車。石油輸送などで活躍。制御車(Control Car)
先頭部に運転台を持つ車両。通勤電車や特急編成の一端として組み込まれる。M車 / T車
モーター付き(M)と動力なしトレーラー(T)を区別する呼び方。グリーン車(Green Car)
日本の優等席車両。模型でもインテリアやシート配置が凝っていることが多い。トラクションタイヤ(Traction Tire)
車輪にゴムリングなどを装着し、勾配での空転や牽引力不足を補う機構。集電(しゅうでん)
レールや架線から電力を取り込むこと。車輪やパンタグラフなどを介して行われる。動力ユニット(Power Unit)
モーターやギアを含む駆動装置一式。車両を走行させるための心臓部。フライホイール(Flywheel)
回転の慣性力でスムーズな加減速を実現する重り。ギクシャクしにくくなる。ギアボックス(Gear Box)
モーターの回転を車輪へ伝達するギアが収められた部分。減速比により走行特性が変わる。カプラー(Coupler)
車両同士を連結する装置。形状や規格がいくつか存在。ナックルカプラー(Knuckle Coupler)
実物のナックル連結器に近い見た目と機能を持つカプラー。自動連結や見た目のリアルさが特徴。アーノルドカプラー(Arnold Coupler)
Nゲージ標準の小型カプラー。連結は容易だが間隔が広く見えることがある。密自連形(ミツジレン)
実車の密着自動連結器風のデザイン。短連結で見た目を重視する場合に採用。集電靴(Third Rail Shoe / Collector Shoe)
第三軌条方式用の集電部品。地下鉄模型などで再現される。パンタグラフ(Pantograph)
架線から電気を取り入れる集電装置。模型でも開閉の有無で精密さに差が出る。ライト基板(Lighting Board)
ヘッドライト・テールライトなどを点灯させる電子基板。LEDや電球を搭載。室内灯(しつないとう)
客車や電車の車内を照らす照明。スイッチやDCCでオンオフできるタイプもある。ヘッドライト(Headlight)
前方を照らすライト。走行方向に合わせて点灯切替されるモデルが多い。テールライト(Taillight)
後方を示すライト。編成の向きによって自動的に点灯が切り替わるタイプもある。
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線路・レール関係
バラスト(Ballast)
レール下に敷く砕石。模型では撒いて接着し、本物に近い風合いを出す。道床(どうしょう)
レールを支える土台。コルクやスポンジなど様々な素材があり、騒音抑制にも役立つ。カント(Cant)
カーブの外側レールを高くして車両を傾ける構造。模型で再現するとリアルな走行感が得られる。最小通過半径(さいしょうつうかはんけい)
車両が問題なく曲がれるカーブの最小半径。長い車両ほど大きな半径を必要とする。フランジ(Flange)
車輪の内側にある突起。レールからの脱線を防ぐための構造。
運転・走行・イベント関連
リバースループ(Reverse Loop)
ループ線で列車の向きを逆転させる配線形式。極性の切り替えが必要。イベント運転(Event Operation)
展示会やフェスなどで公開される大規模な走行演出。走行会(そうこうかい) / 運転会(うんてんかい)
モデラー同士が集まり、車両を持ち寄ってレイアウトで運転を楽しむ集まり。公開運転(Open Running)
一般の人に向けてレイアウトを開放し、運転の様子を披露する催し。クラブ / 同好会
鉄道模型愛好家のグループ。情報交換や合同レイアウト制作、運転会を開催する。展示会(Exhibition)
新製品や作例を展示する場。メーカー主催の大規模イベントやサークル主催の小規模展示なども。模型ショー(Model Show)
ホビーショーの中で鉄道模型が展示される場合や、単独で開催されるイベントの総称。コンテスト(Contest)
車両製作やジオラマ作品を審査・表彰する催し。優秀作品は雑誌などでも紹介される。
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SNSやメディア
SNS(エスエヌエス)
TwitterやInstagramなど、写真や情報を共有する場。模型ファン同士の交流が盛ん。動画配信(Streaming / Video Sharing)
走行シーンや製作風景を動画で公開すること。YouTubeやニコニコ動画などで人気。撮り鉄(とりてつ)
本来は実物の列車撮影を趣味とする人だが、模型を撮影して楽しむ人も増えている。ブログ(Blog)
製作日記や走行記録などを文章と写真で発信するウェブサイト。レビュー(Review)
購入した模型やイベントについての感想・評価。SNSやブログで発信される。
メンテナンス・保守
メンテナンス(Maintenance)
車両やレイアウトを良好な状態に保つための作業全般。定期的な点検が望ましい。車輪清掃(Wheel Cleaning)
集電効率を維持するために車輪の汚れを除去すること。アルコールやクリーナーが使われる。レールクリーナー(Rail Cleaner)
レール表面の酸化膜やホコリを取り除くための道具や液剤。接触不良を防げる。注油(Lubrication)
モーター軸やギア部分に適度なオイルやグリスを塗り、摩擦や異音を軽減する。モーター交換(Motor Replacement)
故障や性能向上を目的に新しいモーターと交換する作業。走行特性が大きく変わる。試運転(Test Run)
新品や修理直後の車両を走行させ、異常がないか確認すること。走行特性(Run Characteristic)
カーブ通過や加減速の滑らかさなど、車両の走りの質を示す総合的な指標。
編成・連結関連
編成(Formation)
車両を複数つなげた列車単位の構成。客車だけでなく、機関車と貨車の組成も含む。重連(Double Heading)
機関車を2両以上連結して牽引力や迫力を増す走行方法。動態保存(Operational Preservation)
実車を走行可能な状態で保存すること。模型では「動態保存車両」をモデル化する例も。静態保存(Static Preservation)
走行しない状態で保存・展示すること。博物館などで実物を眺められる。
レイアウト・ジオラマ制作
巨大ジオラマ(Large Diorama)
博物館やイベント会場に設置される大規模レイアウト。数十メートル規模のものもある。バラスト散布(Ballasting)
線路脇に砕石を撒いて、接着剤で固定する作業。線路周りのリアル感アップに欠かせない。山岳レイアウト(Mountain Layout)
山やトンネル、橋梁を配した起伏のあるジオラマ。立体交差で変化に富む構成が魅力。レイアウトプランニング(Layout Planning)
線路配置やストラクチャーの配置を事前に検討する作業。CADソフトや紙図面で行うことも。モケイ女子
女性の模型ファンを指す俗称。SNSやイベントで積極的に情報発信するケースが増えている。鉄道模型教室(Workshop / Class)
店舗やイベントで行われる初心者向け講座。簡単なキット組立や塗装体験が多い。ボランティア運転会
福祉施設や地域イベントなどで、模型の公開運転を行う社会貢献的な活動。ガーデンレイアウト(Garden Railway)
屋外の庭などに敷設する大型レイアウト。耐候性パーツを使用することが多い。オリジナルレイアウト(Original Layout)
実在しない架空の路線を想定して自由な構成で作るレイアウト。プロトタイプ(Prototype)
モデルになった実車や路線。その情報を参考に忠実に再現する「プロトタイプモデル」という楽しみ方がある。ファンタジー路線(Fantasy Line)
完全架空の設定や時代背景で作られた路線。デザインや塗装が自由にアレンジできる。過渡期(Transition Era)
蒸気機関車とディーゼル・電気機関車が混在していた時期。模型でも多彩な編成を再現でき人気が高い。
ストラクチャー・情景アイテム
自作ストラクチャー(Scratch-built Structures)
市販の建物に頼らず、プラバンや木材などから一から作る建造物。情景コレクション(ジオコレ)
トミーテックのミニチュアシリーズ。建物や車両以外のアクセサリーで情景に深みを与える。バスコレクション / トラックコレクション
バスやトラックをNゲージスケールで立体化したシリーズ。鉄道だけでなく道路情景も作れる。フィギュア(Figure)
人物や動物などをミニチュア化した人形。ホームや町並みの賑わいを表現するのに使われる。動物フィギュア
農場や野生動物などを配置し、自然豊かな風景を演出するアイテム。季節レイアウト(Seasonal Layout)
クリスマスや紅葉など、特定の季節感を盛り込んだジオラマ。夜景演出(Night Scene)
室内灯や街灯を活用してレイアウトを暗闇でライトアップ。幻想的な雰囲気が味わえる。バックボード(Backboard)
レイアウト後方に配置する背景板。空や遠景を描いたり写真を貼ったりして奥行きを演出する。トンネルポータル(Tunnel Portal)
トンネル入り口を装飾する構造物。コンクリートや石積みなど、路線によって異なる。架線柱(Catenary Pole)
架線を支える柱。都市部や郊外などシーンに合わせ、形状が変わる。トラス橋(Truss Bridge) / ガーダー橋(Girder Bridge)
鉄骨や鋼桁構造の橋梁。レイアウトで橋脚や河川と合わせて配置すると迫力が出る。高架(Elevated Track)
高架橋上を走行する形態。都市型レイアウトを作るときの定番演出。車両限界(しゃりょうげんかい)
車両が安全に通過できる断面の最大寸法。ホームやトンネル設計に影響する。勾配(こうばい)
レールに与える上り下りの傾斜。急勾配はスリップや牽引力の問題が起きやすい。検車区 / 車両基地
実車のメンテナンス拠点。模型で再現すると、車庫やピットなど働く車両の風景が楽しめる。踏切(Railway Crossing)
遮断機や警報機付きの道路交差部。模型では動作する警報機や遮断機を組み込んだ製品もある。信号機(Signal)
列車の運行を制御する装置。レイアウトに組み込むと運転遊びがさらにリアルに。駅舎(Station Building)
プラットホーム以外に、駅舎や改札口などを含むストラクチャー。地方駅から大都市駅まで多様。プラットホーム(Platform)
ホームの高さや長さ、上屋などさまざまなバリエーションがあり、レイアウトの雰囲気を左右する。ラウンドハウス(Roundhouse)
扇形機関庫。転車台と合わせて設置し、蒸気機関車の方向転換や整備を再現。ヤード(Yard)
貨車の組成や解体、留置などを行う操車場。広大なスペースが必要で、レイアウトの見応えとなる。転車台(Turntable)
機関車を方向転換するための回転式施設。蒸気機関車ファンにとっては外せない情景。
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デジタル技術・電子工作
シミュレーター(VRMなど)
PC上でバーチャルに鉄道模型を運転・編集できるソフト。現実のレイアウト設計にも応用可能。レールプランソフト
画面上で線路を配置し、レイアウトプランを検討できるツール。CAD風に扱えるものが多い。3Dプリント(3D Printing)
3Dデータからパーツや車両を直接造形する技術。自作モデルのハードルを下げる革命的手法。クラウドファンディング
新しい模型企画や限定品を製作するために、事前に支援者を募って資金を集める方法。Arduino / Raspberry Pi
小型マイコンやシングルボードコンピュータを使った自動制御・センサー制御などが可能。IoT(モノのインターネット)
スマホやPCからレイアウトをワイヤレス操作したり、車両の位置情報をリアルタイム管理する仕組み。無線制御(Radio Control)
レールを通さずに電池やバッテリー、無線で車両を動かす技術。屋外でも運転しやすい。
ユニークな塗装・装飾
ラッピング車両(Wrapping Car)
キャラクターや広告などを車体全体に施した塗装。模型でもステッカーやデカールで再現。ヘッドマーク(Head Mark)
特急名やイベント名を先頭部に掲げる装飾板。模型用のミニチュアパーツも多数。テールマーク(Tail Mark)
客車列車の最後尾に掲げられるマーク。寝台特急などで特徴的なデザインがある。行先表示(Destination Display)
前面や側面に表示される行き先や種別の表示。模型でもステッカーやライト点灯で再現可能。サボ(Side Board)
昔の車両で行き先や列車名を示す札。旧型客車やローカル列車で見られる。
看板・広告・駅設備
ローカル駅名標
地方駅のシンプルな駅名看板。模型だと作りこむと味わい深い風景に。広告看板
駅構内や沿線に設置される看板。時代設定に合わせた企業ロゴなどでリアルさを出す。自動改札機(Automatic Ticket Gate)
大都市の駅に必須の改札。模型ストラクチャーとして設置すると近代的なシーンが再現できる。
工具・塗装・仕上げ
工具類(Tools)
ニッパー、カッター、ピンセット、ヤスリ、ドライバーなど、模型製作に欠かせない道具。塗料(Paint)
ラッカー系、エナメル系、水性アクリル系など。用途や仕上がりによって使い分ける。下地処理(Surface Preparation)
塗装前にパーツ表面を洗浄・研磨し、サーフェイサーなどで整える工程。サーフェイサー(Surfacer)
塗装の下地材。傷埋めや塗料の食いつきを良くする作用がある。デカールソフター(Decal Softener)
デカールを曲面や凸凹にフィットさせるための溶剤。超音波洗浄機(Ultrasonic Cleaner)
細かな振動でパーツの汚れを落とす装置。金属やレジン製パーツの洗浄に便利。スミ入れ(Panel Lining)
凹モールド部分に濃い塗料を流し込み、ディテールを強調する手法。ドライブラシ(Dry Brushing)
筆に少量の塗料だけを付け、表面の凹凸を際立たせる技法。金属感や汚れ表現に使われる。クリアコート(Clear Coat)
仕上げ用の透明塗料。ツヤ調整やデカール保護に役立つ。
その他の注目用語
ミラーリング(Mirroring)
同じタイプの車両を前後に配置し、両端が先頭車の編成を作る手法。イージーリペイント
大掛かりな塗装剥離をせず、簡易的に部分塗装やリタッチを行う改造法。エポキシ接着剤(Epoxy Adhesive)
金属と樹脂など、異なる素材を強固に接着できる接着剤。硬化時間は長め。瞬間接着剤(CA Glue)
速乾性の高い接着剤。小パーツ固定に使いやすいが、硬化後の調整がしにくい。リバースエンド(Reverse End)
レイアウトの終端部で車両の向きを変えたり、折り返し運転を行うための配線・構造。ブック型ケース(Book Case)
車両を本棚のように収納するケース。複数両をまとめて保管できる。ディスプレイレール(Display Track)
通電はせず、車両を飾るためだけに使うレール型台座。防塵ケース(Dustproof Case)
レイアウトごと覆う透明カバー。ホコリや手あかから模型を守る。ポイントレバー(Point Lever)
手動でポイントを切り替えるレバー。小型レイアウトや入換遊びで活躍。ダイヤグラム(Train Diagram)
列車の運行スケジュールを示す表。模型でリアルな運行管理を楽しむ際に用いられる。信号システム(Signaling System)
ブロック制御や自動信号を整備して、安全に列車が運行できるよう管理する仕組み。試作車 / 量産先行車 / 量産車
実車での開発段階を示す区分。模型ではマイナーな仕様違いを再現して楽しむ人も多い。動輪(Driving Wheel) / 先輪 / 従輪
蒸気機関車に特有の車軸配置。模型でもロッドとの連動を眺めるのが魅力。可変軸距(Adjustable Axle)
コーナーで軸をスライドさせ、カーブ通過性能を高める仕組み。重心調整(Center of Gravity Adjustment)
ウェイトの配置などで車両のバランスを取り、走行の安定を図ること。インテリア(Interior)
車両内部の座席や客室表現。室内灯との組み合わせで臨場感が上がる。路面電車(Tram)
市街地を走行する小型電車。模型では道路の再現や車両の小ささが魅力。LRT(Light Rail Transit)
新世代型の路面電車や軽快電車。模型でも低床連接車両が人気を集めている。架線柱規格
架線の高さや取り付け間隔などの標準。リアリティ重視のレイアウトには重要。ATS / ATC / PTC
実車の自動列車制御システム。模型でサウンドや動作ギミックを再現する例も。バリアフリー表現
スロープやエレベーター、ホーム柵などをジオラマに設置し、現代の実情を反映させる試み。防音壁(Noise Barrier)
高架や沿線に設置される騒音対策壁。都会的な風景を作るアクセントになる。保線区(Maintenance of Way)
実車の軌道保守を行う部署や施設。工事用車両や人員を配置すると臨場感が増す。除雪車(Snowplow Car)
雪の多い地域の必需品。模型でもラッセル車やロータリー車を再現できる。VR / AR
バーチャルリアリティや拡張現実技術。鉄道模型と融合した新しい鑑賞・操作スタイルが模索されている。ティルト機能(Tilting Mechanism)
カーブで車体を傾ける構造。振り子電車などを模型で再現する際のギミック。スラブ軌道(Slab Track)
コンクリートスラブ上に直接レールを敷く方式。新幹線や一部在来線で導入。模型でも表現が可能。バスシステム(Faller Car Systemなど)
自動車が自走するジオラマシステム。鉄道と道路の両方を連携させられる。ゲートブリッジ(Lift Bridge)
レイアウトの一部を跳ね上げや取り外し式にし、出入りできるように工夫した橋。仕掛品(しかかりひん)
製作途中のキットや未完成品。継続して仕上げる楽しみがある。完成検査(Final Inspection)
塗装のムラや動力の不具合など、すべての点をチェックする最終工程。名称変更(Renaming)
実車で列車名や形式番号が変わった際、模型の標記も合わせて改変すること。机上レイアウト(Desktop Layout)
デスクやテーブル上に小スペースで組むレイアウト。限られた空間で気軽に楽しめる。預かりメンテ(Maintenance Service)
専門店に模型を預け、清掃・修理・改造などをしてもらうサービス。デコトレイン(Decorator Train)
LEDや派手な装飾を付けたイベント列車。模型でもオリジナルに飾る例がある。廃線跡(Haissenato)
廃止された線路を再現したジオラマ。草むらや朽ちたレールなど情緒的な表現が魅力。雑談スペース(Chat Space)
模型店やイベントで、愛好家同士が情報交換やコミュニケーションを取るためのエリア。オープンソース(Open Source)
DCCデコーダや電子制御のプログラムを公開し、誰でも改変・再配布が可能な形で提供する試み。転轍機(Point / Switch)
分岐器の正式名称。ポイントとも呼ばれる。鉄道用語としては「転轍機」が正しい。三線式(3-Rail System)
メルクリンなどに代表される交流方式。中央に通電用レール(またはピン)がある。二線式(2-Rail System)
DC制御で一般的な、左右のレールでプラスとマイナスを分ける方式。極性(Polarity)
DC制御でレールに流す電流のプラス・マイナスの向き。反転で進行方向が変わる。